2016年 03月 20日 ( 1 )

桜さんの お薦め!

桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫)
カスタマーレビューより

「1999年10月26日の白昼、JR桶川駅前で21歳の女子大生猪野詩織さんが刃物で殺害された。彼女は、ひどいストーカー行為におびえ、警察に訴えていた。だが、悲劇は起きた。
事件はなぜ起きたのか?そして犯人は?衝撃のノンフィクション。

ものすごい衝撃だった。詩織さんはなぜ殺されなければならなかったのか?
一体彼女が何をしたというのだ。若くして命を奪われるようなことは何もしていない。
執拗なストーカー行為におびえながら、彼女は家族のことを思いやり、
そして自分自身の生活を守ろうとした。けれど、限界があった。その限界を悟ったとき、
詩織さんと彼女の家族は警察を頼った。
だが、警察の対応はとても常識では考えられないものだった。
こんなことが現実に起きていたなんて・・・。
結局、警察のずさんな対応のせいで詩織さんは命を奪われてしまった。
だが、ひどいのはこれだけではない。
警察は犯人を探し出せなかった。
警察に先んじて犯人を特定したのはひとりの記者・・・この作品の著者だった。
これも信じられない話
あくまでこちらに非がないと主張したのだ。
どこまで卑劣なのだろうか。
警察の本来の使命は、市民の安全や名誉を守ることではないのか!真逆のことをおこなってどうするのだ。
「いつかは殺されるかもしれない。」そう考えた詩織さんは、遺書を残していた。
その内容に胸が締めつけられる。誰も彼女を助けることはできなかった・・・。
警察の不祥事も、ストーカーによる事件も、いまだに無くならない。
なぜ教訓が生かされない?この胸の中に湧き上がる怒りは一体どうすればいいのか。
こういう悲劇があった。こういう不祥事があった。
このことをひとりでも多くの人に知ってもらいたい。」

「二年前、たまたま取っていた大学の授業で,この事件における埼玉県警桶川署の不祥事の
特集番組を見た。
人が殺されたために開かれた記者会見での桶川署員の対応の酷さ。
ヘラヘラ笑いながら記者たちの質問に答えている。
時にはジョークまで言う始末であった。
何よりも憎むべきは犯人であると思うが、
こういった警察の対応へ激しい怒りがこみ上げた。
本書では、こういった警察の対応から
マスコミの被害者への酷い仕打ち、世間の偏見が事細かに記されている。
この事件がどれだけ不条理で許されざるものかがわかる。
今の日本では、被害者より加害者を守るために法律が存在している。
加害者が罰せられるのは、被害者へ危害を加えたためではなく、
社会秩序を乱したためなのである。
どんどん凶悪な犯罪が増え、いつ自分の身近な人間が巻き込まれるかわからない。
犯人の狂気も警察の冷たさもマスコミの常軌を逸した取材も人事ではない気がする。 」

「一気に読み終えてしまった。
悲しみと共に怒りが込み上げている。
未来ある女子大生の人生を奪った犯人グループに対してなのか、
いや、ストーカー被害にあっていた時から散々家族で訴えていたにもかかわらず「告訴」を「被害届」と改ざんし、一家を守らず、ウソの発表を続けた警察に対してだ。
もちろん一番悪いのは犯人達である。
自殺をした主犯は卑怯だ。
でも、それよりも、市民を守るべき警察は何をやっていたのか。
作者は当時写真週刊誌の記者であり、自ら犯人を特定している。
その努力に対して、そして警察の自己防衛的な発表よりも、家族や周りの証言を信じ最後まで戦った勇気に対して私は敬意を称したい。
この本を読んで私は人事とは思えなかった。
なぜなら、被害にあった彼女が主犯と出合った場所は私の地元であり、当時も仕事で毎日歩いていた所だったからだ。
犯人と、そして被害者の女性とすれ違っていたかも知れない。
もし私が同じようにストーカー被害にあったら、警察に相談するだろうか。
この本を読んで、躊躇してしまうかも知れない、と思った。
当時この記者が書いた記事によって、ひとつの法律が出来た。
彼の努力と彼女の死が無駄でなかったと思いたい。
そして、この本がきっかけで何かが変わってくれていれば、と思う。」


ぜひ一度この作品を読んでほしい。
強くそう願う。オススメです!
by 桜



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by tomotiyoo | 2016-03-20 00:00 | Comments(6)