山口文化会館での懇談会
「この信心で、本当に病気がよくなるんでしょうか」
彼女は、1か月ほど前に入会していたが、この時、肺結核、そして腎臓結核に苦しんでいたのである。
「どこか、お身体が悪いんですか」
「はい。結核なもので・・・」
そのやりとりを、彼女の横で、固唾をのんで見詰めている壮年がいた。
国鉄に、勤務する、夫の伊郷忠治であった。
彼も、また、気管支炎を病み、咳や痰に苦しんできたのである。
忠治は、未入会であったが、一人では自由に歩く事もできぬ時子に頼まれて、会場に連れてきたのだ。
伸一は、彼女を見ながら、宿命と病の関係について語っていった。
「医学の力は大切ですが、病を治せるかどうかは、根本的には、人間自身の生命力の問題になります。
また、病に苦しまなければならないという宿命を転換しない限り、一つの病を乗り越えても、また、別の病に苦しむことになる。
仏法は、その生命力を涌現し、宿命を転換する道を説いているんです。
私自身、かつては肺結核で苦しんできましたが、それを乗り越えることができたんです」
体験に裏打ちされた、確信あふれる話には、人間の生命を揺り動かす力がある。
伸一の話に、伊郷時子は”必ず仏法で宿業を打開してみせる!”と奮い立った。
夫の忠治も、信心をしてみようと思った。
奮起(ふんき)した時子は、早速、三人の友人に声をかけ、山本伸一らが宿舎(しゅくしゃ)にしている旅館での座談会に連れて行った。
胸に込み上げる歓喜(かんき)と希望と確信の三重奏(さんじゅうそう)が、生命に躍動(やくどう)
そして、この年の十二月には、床上げすることができ、翌年の四月には、それまで続いていた血尿(けつにょう)も止まった。
八年余の闘病生活にピリオドが打たれたのだ。
その御本尊(ごほんぞん)と感応(かんのう)するから、こちらの生命力も最も強くなるのだ」
by tomotiyoo | 2018-03-15 10:00 | Comments(5)
そうなんだ
ご冥福 お祈りします
例の 二人が 治るという 確信が ないみたいだから 読んで欲しくてね
そんな わけです
中国方面はB長は開拓長です(´▽`)ノ